要介護レベル3&認知症の祖母(83才)の介護生活日記。
加えて膠原病である多発性筋炎の病気を持つ祖母。月1で通院をしています。
スコットランド人の旦那と私(30才)と祖母の3人暮らし。
2014年に結婚式を無事に済ませ、まだまだ新婚なのですが・・・
わけあって旦那と二人三脚で祖母の介護をしています。

2015年4月10日

心が折れた瞬間、というかリミット

実は昨日までおばあちゃんを、近所の介護老人ホームに6日間ほど預けていました。
週末に友達の結婚式にお呼ばれしていて仙台に泊まりで行っていたため、おばあちゃんを一晩一人にするのはさすがに危険なので、週末中預けてもらうついでに、週末以降もそのまま泊まっていてもらっちゃいました。ケアマネさんからの「めぐちゃんもたまには休まないと〜。」の優しい一言にそのまま甘えてしまいました。
私や旦那の日頃の介護疲れ解放のためには、この6日間はとても大切なひととき。

毎日の介護はというと、
おもに下の世話
一日3度では到底済まされない食事
リビングからベッドまで移動する際の介助
コーヒー好きなのでコーヒーの準備(砂糖たっぷり)
おばあちゃんの好きそうなおやつの準備
食べ物のカスが床に落ちまくるのでその掃除
トイレの掃除
トイレの後始末
オムツ交換
便の処理
爪切り
皮膚の皮がぼろぼろ剥がれ床に落ちるのでその掃除
薬を一日3度服用させる
酸素チューブの取りつけ
背中に湿布貼り
何回も繰り返す同じ質問に対して分刻みでの回答
毎日は入ってくれないですがお風呂の介助
体を全身洗う
頭を洗う
お風呂から出す介助
体をタオルで拭く、
オムツを履かせる
すぐ汚してしまうパジャマの着替え
ちょっとでも気に入らない事があると
怒りだすのでご機嫌うかがい・・・
など!!!

まぁ、人間の最低限の生活全般です。
ただ、食事の回数が本当に多い。。。

そしてオムツにする尿の量も、一年前と比べるとだいぶ増えてきています。
オムツの中に尿取りパットもしているのですが、どうやらおばあちゃんは尿取りパットが嫌いなようで、よく脱衣所の椅子の上にホヤホヤの尿取りパットが置いてあります。時々茶色い○○○も乗っかってます。(食事中の方ゴメンナサイ!)
おむつも何枚あっても足りません。消臭スプレーや芳香剤もこの一年で何個買ったことやら。。

食事に関して言えば、
大概、夕方5時すぎるとおばぁちゃんは
「腹減った〜〜」
と言い出します。なのでそう言われたら準備をして6時頃には夜ご飯を食べるしかありません。私と旦那はもう少し遅い時間が良いのですが、そうも言ってられません。

すると6時に食べた夕食なんて、おばあちゃん覚えていませんので、8時頃になってまた
「誰も夜ごはん作ってくれる人はいない」
と文句を言い出すのが日課なのです。
でも、ご飯を作るこちらの立場としては、ごはんやおかずが毎回余っているわけではないので、残りものでなんとか定食っぽくしておばあちゃんが満足してくれるようにおばあちゃん好みのものをかき集めてまた”夜ご飯パート2”を用意するのですが、
「メグミはたいしたもんだよなぁ〜、こんなもの食べさせるんだ、あぁメグミの気持ちはばあちゃんはよーーく分かった」
と嫌みを言われます。それがなぜなのかと言うと、おそらく、夕方6時に食べた夜ご飯は、8時に出て来たご飯を見た時にうっすら記憶がよみがえり、それが「いつも同じような食べ物」とか、「これっぽっちのおかず」とか思うのでしょう。

しかも食べても忘れちゃうので、「夜ごはんはさっき食べたでしょ」と私が言ったところで、「お前にはそうやって騙されるからな!」と言われるので、腹立たしくなるよりは「そうだね」と言って黙って食事を出してあげた方が私もカッカせずに済みます。

要するに「仕方ない」のです。
ひどい話ですが、ばあちゃんを中心に世の中まわっていると思えば良いのです。
「おばあちゃんの言う事は絶対」なのです。

その繰り返しで私は家にいる時はほとんど台所に立っていて美味しいものをあれこれ考えてリクエストに答えてあげようと必死な、まるで新米の居酒屋のママ状態。

こんな事毎日しているので、たったの6日間ぐらいご褒美があってもいいですよね。

でもその6日間はあっという間に過ぎていってしまいました。。。


帰ってきた日のこと、
予想していた通り、施設の方に夕方、送迎してもらって帰宅するなり、泣き始めました。
私が
「どうして泣いてるの〜〜?」
と聞くと、おばあちゃんは
「ばあちゃんは嬉しいんだよ、家には帰ってこれたし、お前には親切にしてもらえて、ばぁちゃん幸せなんだよ〜〜〜〜。(泣)そんでばぁちゃんはす〜ぐあんな所さ一人で遊びに遊びに行っちまうんだよなぁ、とっとっとっとと。(本人、歩いて施設に行ったと思っているつもり)」
(いや、私が連れてったんだけど・・・)
 「あぁー、やっぱり家が一番いい!もうばあちゃんは、どこさも行かねぇんだ」
と言い放ちました。

いつもこんな優しいおばあちゃんなら、私も喜んで介護するよ、って感じなんだけど、
一日経った今日、また夜ご飯の時間が。
いつものように、「腹へった〜〜」と夕方5時を過ぎたところで訴えてきたので、6時に夜ご飯パート1を、今夜はおばあちゃんの大好きな揚げ物(コロッケ)、サバのみりん漬焼き、ご飯、汁物、たまり漬、かまぼこです。
おばあちゃんはご飯を残し、大好物のコロッケをぺろり。魚もぺろり。
「もう気持ち悪いからいらねぇや」
という一言で、いつものおばあちゃんのごちそうさまの合図。
私は片付け始めます。
「気持ち悪い」というのはよく分かりませんが、おばあちゃんは元々あまり素直に表現をしない人なので、「美味しかった」とかなんていうポジティブな一言はないのです。
「腹いっぱいで気持ち悪い」が最高の褒め言葉かな。

そして薬を飲ませてから、「はぁて、寝っぺ」とばあちゃんは言うので、ベッドに連れて行きます。

そして夜8時半を回ったころ、夜ご飯パート2を食べに起きてきます。
((しまった!!))
と焦る私。
ちょうど茶碗一杯分のごはんと、コロッケ2個しかもう残ってない!!!
仕方なくそれを差し出すと、予想していた通りの言葉が。
「こんなもの、よく夜ご飯に食べさせようと思うよなぁ〜〜。ごはんにコロッケ、ばぁちゃんは情けねぇわ。お前食べろ。残したら勿体なかっぺ。」

この一言、なんだか今日は余計にグサリと胸の奥底に突き刺さりました。
もうイライラを通りこして、言われるのも分かっていたのに、現実を受け止められなかったのか、あまりのショックで涙が自然とわっと出てきてしまいました。
そのまま私はお風呂の掃除をし、お湯をわかし、身も心も疲れ果て、寝室へ行きました。
(この人が本当に私のおばあちゃんなのか)
と目を疑います。

きっと私のリミットは、おばあちゃんの世話を6日間していなかった間にとても短くなっていたのでしょう。おばあちゃんが帰ってきてから、ものの二日で限界に達しました。
今回は早かったなぁ〜〜〜。
自分が弱くなってしまったように思えて今反省しているところです。

リフレッシュしすぎて介護アレルギーになってしまったのかもしれない。


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