要介護レベル3&認知症の祖母(83才)の介護生活日記。
加えて膠原病である多発性筋炎の病気を持つ祖母。月1で通院をしています。
スコットランド人の旦那と私(30才)と祖母の3人暮らし。
2014年に結婚式を無事に済ませ、まだまだ新婚なのですが・・・
わけあって旦那と二人三脚で祖母の介護をしています。

2012年1月31日

この世の果て

世界で一番広い塩の湖、ウユニ塩湖へ。
率直な感想を述べるなら、今まで旅をしてきた中で一番、「宇宙を思わせる場所」でした。ここは、地球に居るという当たり前の感覚を無くしてくれる、不思議な場所。

見渡す限り真っ白と真っ青な世界。そのシンプルかつ美しい世界が、走るように遥か遠い地平線まで続きます。

青い空と、生クリームのような白い雲。シンプルに「自然」なのだけれど、その二つがウユニ塩湖を鮮やかに彩り、同じ地球上に居るとは思えない感覚を堪能させてくれます。

雲が塩湖に反射し、地面を境に鏡に。私たちの足下に雲がある。まるで雲に乗っているような感覚。
午後7時を回りサンセットの時間がやってきます。雲が太陽に焼け、赤、紫、ピンク、緑と、幻想的な色を作り出す。

塩湖に反射した2つの太陽が地平線に向かってみるみる近づいていき、やがて折り重なるように消えてゆく。太陽は力強く、沈んだ後もなお、色として鮮やかさを空に残す。

旅をしていていつも思うのが、自然の作り出す景色には、本当にいつも圧倒され、感動させられるという事。自分が丸で幼い少女時代に戻ったかのように、その自然に目が釘付けになってしまうんです。
沢木耕太郎の本「旅する力」に、「旅は永遠に癒される事のない病」という言葉がありましたが、そんな言葉がとてもしっくりきたなぁ。

夜空を見に行きました。「満天の星空」と言えども、それ以上の、期待を超越するものがウユニの夜空にはありました。南半球に来て生まれて初めて見た南十字星、塩湖に反射する星空は、いつか子供の頃にみたプラネタリウムを思い出させてくれました。いや、プレネタリウム以上の星の輝きがそこにはありました。丸で自分が宇宙にでも来たようで、塩湖に反射する星全てが私たちをぐるっと取り囲む。





御来光を見るため、5時半に起床。風は全く無く、雲が止まっています。太陽が昇る空は再び鮮やかさを増します。太陽が私たちに顔を見せると、じりじりと顔が熱くなって来る。太陽のエネルギーは測り知れない。

毎日こんな景色をみていたら、悩みやストレスなんて一切吹っ飛んでしまいます。

日本人女子みんなで作った、塩湖に反射して見える、「UYUNI」の文字。


ボリビアで出逢った、ゆうこちゃんのカメラで撮影。
死ぬまでにもう一度戻りたい場所です。

2012年1月25日

パラグアイそしてボリビア

今滞在中のホテルでは、ネットの接続があまり良くないため、写真が思うようにアップロード出来ません。なので今日は文章のみのブログです。

イグアスの滝を訪れた後、すぐにアルゼンチンを去り、パラグアイに移動しました。パラグアイでは入国する際にスタンプを押してもらえず、出国の際に不法滞在扱いをされ、罰金が課せられました。スタンプは、他のバックパッカーに聞いたところ、しっかり、しつこく、ある場所で止まって!と何度も言わなければならないようで。
これもまた経験ですね。
パラグアイでは特に何をしたというわけではなく、日本人宿「ホテル内山田」に滞在し、朝からクオリティの高い日本食を堪能し、日中はカンカン照りの太陽の下、ホテルにテニスコートがあったのでテニスをし、そして夜になると再び日本食を堪能した位です。完全にセレブでした。一体何をしていたのか?!

けしからん!!!

以後このような旅をしないように気をつけます。

そしてパラグアイを後にし、念願のボリビアに入国!
ボリビアは、街並は魔女の宅急便に出て来そうなとても可愛らしいオシャレな雰囲気、食べ物は美味しくて安い、ボリビア人はおおらか、という印象を受けました。があります。

そしてボリビアは南米ですのでもちろん、THE・肉!

でもまだまだわたくしベジタリアンを続けています。

「ソイ ベヘタリアーナ」(私はベジタリアンです)
「シン カルデ」(肉抜きで)

がもう口から離れません。果たして南米にベヘタリアーナは何人いるのでしょうか?

「南米まで来て肉を食べないなんて!何をしているんだ!」
とよく叱られますが、いいんです、私は。

ベヘタリアーナは楽しく暮らしています。


そして、何とも嬉しい事が!!!!!

南米に来て以来、一度もお腹を壊していません!!!!

素晴らしい!!!

明日から世界一広い塩湖、ウユニ塩湖へGOです!
その頃には写真がアップできますように。。。


2012年1月16日

イグアスの滝は

イグアスの滝は、巨大かつ驚異的で、今でもこの情景がしっかりと私の脳裏に焼き付いています。
ぜひ一生に一度は皆さんにも見て頂きたい世界遺産です。

ゴーゴーと流れる滝の音。
とにかくカタラタス(イグアスの滝)は広大で、スローモーションのように流れてゆく滝に、今にも吸い込まれていってしまいそうでした。



最近は、景色を見ながらよく一人ウルウルしてしまう事が多いのですが、今回もまた感動のあまり、ただただ呆然と景色を見ているだけでした。

そしてカンカン照りの太陽に負け、滝を見た後は写真も適当に撮り、そのまま帰宅。

これじゃぁ茨城の牛久大仏に行った時と同じなのだ。
筑波山に行って山からバチバチと景色を撮った時と全く変わらないじゃないか。

一体私は南米まで来て、何をしているんだろう?

と、帰ってから自問自答。

きっと、焼ける太陽の下で頭が少しおかしくなっていたのかも。

あんな絶景を目の当たりにして、何も出来なくなる自分。
どうしようもなくこんな事だけが頭の中を駆け巡る。@炎天下

いやきっと、自分自身は少しずつ変わっている事には違いない。

「これからは旅の記録をしっかり残しなさい!!」

そう、カタラタスに怒られた気分です。

しかし、「写真」や「お金」、「時間」などでは買えない物を、今ここで手に入れたような気分になりました。そう思ったら気が晴れました。

自然の作り出すものは、
時にシンプルで、
時に恐ろしく、
時に人の人生をも変えてくれます。



2012年1月14日

ブエノスからプエルト・イグアスへ移動中

首都ブエノスアイレスに別れを告げ、アルゼンチンの北はプエルト・イグアスへ移動です。
いやぁーーーしかし、ブエノスは都会です!街がオシャレ過ぎます!!!


プエルト・イグアスへは、レティーロ駅からバスで約20時間。移動費がネパールと違い(いや、ネパールと物価比較をしている時点でアウトです!)8000円!
きっとネパールなら20時間の移動には1000円程度でしょうか。

ともかくも20時間はとっても長い道のりです。

でも!!!
バスはネパールと違って(ここは推します!)新車のようにキレイで、膝置き、足置き付き。
ポコポコ頭をぶつける事ももうないのです!!!

素晴らしいーーー!!!!!!

そして車内では豪華な夕食が!(こちらはベジタリアンではありません。)
トマトソースのペンネです。
この青のパッケージのクラッカーなのですが、忘れられない程美味しかったのです!!!!!!
こちらでは日が長く、夜8時を過ぎても日が暮れません。そんな理由からか夜ご飯が23時に出された時には驚きました。

夜ご飯を食べ、いつの間にか寝てしまい、ふと気づくとカーテンの向こうに目映い光が見えました。

そう、日の出です!

ネパールでヒマラヤトレッキングをしていた時の元旦は、吹雪が押し寄せ、太陽なんてこれっぽっちも見えず、遭難しかけ死にかけていたので、初日の出とか言ってる場合ではなかったのです。

が!
今年に入って初めて見た日の出。

初日の出2012♡アルゼンチン

キレイな木漏れ日に遥か彼方まで続く空。
そしてまっすぐな地平線。

大自然はいつも、私を裏切りません。
それどころかいつも素晴らしい景色を堪能させてくれます。

バスに揺られ、思わぬところでまた感動する私。
一瞬、涙が出そうになりました。

2012年はとっても順調なスタートを切っています。



2012年1月13日

ブエノスに魅せられて。サバイバル・ベジタリアン!

ブエノスアイレスの街並みが本当に気に入っています。
若干、ツリーストのような気持ちで街をどんどん観光して行くと特に、見えてくる世界も景色も変わってきます。(っていうかツーリストなんですが・・・!)
この日は黄熱病の予防接種をしてきました。帰りにビュッフェのお店を見つけたのでふと立ち寄ると・・・

なんと、この肉食大国アルゼンチンに、ベジタブルがたっぷり!!!
もちろんお肉の料理もたくさんありましたが、野菜もフルーツもどっさりサーブされていて、やっぱりベジ子で良かったぁなんて思った瞬間がありました♥
どうやら計り売りのお店のようだったので、詰め込むだけ詰め込みました。
かなりてんこもりの菜食弁当です♥♥

こんなに入って500円しない程です。
特に生野菜をこんなにたくさん取れるのは嬉しい限りです♥ネパールでは生野菜を食べてはすぐお腹を壊していたので・・・。



2012年1月12日

ブエノスアイレスで自炊。

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスは、日本から見た地球の裏側南米とはいえ、ヨーロッパを思わせる、とっても風情ある街です。そんな事もあってか物価が割りかし高く、外食は一食2000円を超える事もしばしば。


なのでさっそくホテルで自炊です。こちらで人気のスーパー(スペイン語ではスーパルメルカド)COTOで買い占めました。

COTOは陳列されている品物が全てBIGかつ大胆でした。こんな感じです。

南米のワインは水を買う安さです。
(1ペソ=18円ほど)

豚さんは顔ごと売られているんですね・・・。ベジ子のわたくしにとっては衝撃的だった事は言うまでもありません。

ところでアルゼンチンは、米が主食ではないんですね。パスタやパン、じゃがいもなどです。そしてなんと国民はアイスクリームが大好きだそうなんです。
今夜は茄子とトマトのリングイネパスタ。昼はアルゼンチンの食文化に触れ、夜は自炊に励みます。


2012年1月11日

さよならネパール、Ola! アルゼンチン!!

さてさて遂に到着しました!30時間のフライトは今までで最長です。
ほんと長かったーーー!

機内ではこの30hのフライトの間に6食も機内食が出ました。そして今回見た映画の中で「NEW WORLD」にとっても感動しました。

カタール航空のベジタリアン・ミールはクオリティーが高く、やはりベジタリアンや宗教上の理由から動物のお肉を食べない人たちへの認知度も高い事からバラエティにも富んでいました。

タイ航空やANAでは、ベジタリアンミールなどの特別機内食は、他のミールよりも20分ほど早く配膳されていましたが、カタール航空は他のミールとベジタリアンミールも同じタイミングで配膳されました。これも配慮なのでしょう。また、カタール航空のCAは特別好印象でした。

ベジミールを食べたら改めてベジタリアンで良かったなぁなんて思いながら、カタール、ブラジルを乗り継ぎ南アメリカ大陸アルゼンチンはブエノスアイレスに到着しました。

私にとって初めての南半球は、スペイン語しか通じません。ワン、ツー、スリーすら通じません。
そして肉食大国!
至る所にステーキ屋さんとワインのお店。
スーパーでは肉がずっしりゴロゴロ陳列されています。

さらにTHE・真夏!というほどのめまぐるしい暑さ。ただ湿度が低いのかカラッとした陽気なので40℃近くありますが何とか過ごせそう。

そして何よりも一番嬉しかったというか、あぁー、久しぶりだなこの感覚!ってのが「都会」です!!
ネパールから来た私としては、小さな事がとても嬉しい。例えば生野菜が食べれること!
ネパールにいた頃は生野菜はNG。ジアルジアという寄生虫が野菜や生水などに付着しておりそれを食べたおおよそ2週間後に発症、下痢や嘔吐、特にたまご臭いげっぷに悩まされる。
以前私も感染したけれど、チニダゾールという薬を飲んだら一発で回復。それ以前は抗生物質などを何度か服用したけれど全く効かなかった。


アルゼンチンは、

道路がものすごくキレイ!
街並がヨーロッパ!
そして人がみな陽気。
カツカツしていない雰囲気も好きです。
牛なんて道を歩いていません。野良犬もいません。

ネパールのヒマラヤでトレッキング時代から考えると、毎日キャミソール一枚の生活ができる天国のようなところです。

ですが一つ私にとって問題なのが、やはり肉食大国だというこの南米。
郷に入っては郷に従えという言葉通り、お肉を食べるべきなのでしょうか。まだアルゼンチン入りして間もないのですが、少し様子を見てみよう。ベジレストランが見つかると良いなぁ。

2012年1月8日

思い出に残る写真

一緒にトレッキングに行った仲間が撮ってくれた写真は、自分のとは違う視点でヒマラヤを映し出してくれます。


その中でも印象に残る場面がこちら。

ここは登頂直後のヒマラヤ。午前10時過ぎ、大吹雪がいきなり押し寄せ、私たちの視界をさえぎり、必死に下山していた時の様子です。辺りが真っ暗なのが一目で分かります。
前を歩いていたトレッカーの足跡を吹雪が全て奪い去り、遭難しかけた時の一枚です。
普通なら、この写真のまっすぐ続いている前の道を何となく行きたくなります。
ですが正解は左にある下り坂。まっすぐ続いている道を行っていたら、今ごろ私たちはヒマラヤの山の中でミッシング・ピープルになっていたかも知れません。


もう一枚がこちら。

無我夢中で下山したあかつきには、髪の毛が白髪に!!!
マイナス20℃の中、必死に駆け回っていた結果、バキバキに固まっていました。
鼻水も鼻の中で固まっていたほどです。




2012年1月6日

神々の山、ヒマラヤ。

皆さま、新年明けましておめでとうございます。
昨年中は大変お世話になりました。 今年もよろしくお願い致します。

ブログを滞らせていましたが、実はこの2週間、ヒマラヤの山の中にいました。
人生で最高最長のヒマラヤトレッキング、アンナプルナ・サーキット。(5416M)
このヒマラヤの旅は、大袈裟かも知れませんが、私の人生を180度変えてくれました。


ドミトリーで出逢ったあゆみちゃん、ようへいくんは私に人生の新たなチャンスをくれた恩人です。
本当にありがとう。


ネパールに住み始め、私はトレッキングに行くだなんてこれっぽっちも思っていませんでした。
彼と別れて、食中毒にかかり、毎日苦痛な日々。
ゲストハウスにこもり、人生を悲観視していました。

ところが、出逢いとはステキなもので・・・

人生の分岐点はネパールに、いや、ヒマラヤにありました。
意識をしなくても、幸せってすぐ近くに転がっているものです。

神の宿るヒマラヤは、私の今までの負のカルマの浄化の旅へ導いてくれました。

私だけでなく、あゆみちゃんも、ようへい君も、それぞれがそれぞれの思いを抱いての旅でした。


私は。
もう迷ったり、落ち込んだりはしません。


生きている事。
それがどれだけ果無く、尊く、とてもとても素晴らしいという事。

毎日平均6時間、太陽の下で汗びっしょりになりながら、バックパックを背負いひたすら歩く。とにかく歩く。

山を歩くというよりも、地球の上を歩いている、ヒマラヤの大地はそんな感覚にさせてくれる山です。

1日が終わると、ダルバート(ネパール家庭料理)を食べ、電気もお風呂もネットもない宿に泊まる事も珍しくなく、薪の火に体を丸め、着替える気力すらなく、空にはつかめそうなほどの満天の星空の下、寝袋に入り床に着く。

そしてまた朝を迎え、再び歩き出す。

そこにはシンプルな生活がありました。


ヒマラヤは、
朝日に燃え、
神々しい光に照らされ、
夕日に焼けていました。


標高5416メートルのトロンパス登頂にたどり着いた頃には、身も心も、全て洗い流されました。


ヒマラヤには神が宿っているって本当ですね。


山の神様は、
私のこれまでの悩みや苦しみ、怒りや悲痛、全てのネガティブな面を、登頂での大吹雪と共に吹き飛ばしてくれました。
自分の悩みは、なんてちっぽけだったんだって、改めて思い知らされました。


もう恐れる事なんて何もない。
何が起きたって大丈夫。

2012年は間違いなくHAPPYな年になる!って、胸を張って言えます。


人生の原点、ここにあり。