要介護レベル3&認知症の祖母(83才)の介護生活日記。
加えて膠原病である多発性筋炎の病気を持つ祖母。月1で通院をしています。
スコットランド人の旦那と私(30才)と祖母の3人暮らし。
2014年に結婚式を無事に済ませ、まだまだ新婚なのですが・・・
わけあって旦那と二人三脚で祖母の介護をしています。

2014年1月18日

おばあちゃんその後

ずっと喋りっぱなしのおばあちゃん
幻覚が見えているようで

「誰々がそこに居て何々をしている」

「みんな法事から帰ってきたから
お昼でもごちそうしなくちゃ
ならなかっぺ」

「子供たちが怒って
誰々の家に火を付けたんだ」

「カラオケは1回600円」

「だからその窓を閉めてから行けって行ってるだろ!」

「この ちくしょうめが!」

「あら、あらららららららららら〜」

「ばあちゃんは 餅は いらねぇ」

と、こんな話がぐるぐるしています


一晩中 怒り口調で 時には叫び
むくっと起きたかと思うと

「ふざけてんのかぁああああああーーーーー!!!」

と怒鳴り
廊下へ駆けつけたおばあちゃん

見えない誰かに怒っているのでしょう


そこで廊下に出てきた私を見つけると

私に向かってスリッパを
勢い良く投げました

「このちくしょうめが!
ろくでなしーーー!
でれすけーーー!」

と私に向かって叫びました

きっと私は
幻覚の中の
誰かだったのでしょう

スリッパを投げると
おばあちゃんは気が済んだのか
またベッドへと
戻って行きました


そしてまた誰かが部屋でこそこそ何か
ふしだらな事をしているみたいで

また怒ります

おばあちゃん
それじゃぁ つかれちゃうよね


それが一晩中繰り返されたのですから

今日はぐっすりです


朝から晩まで
グーグーグーグー
いびきをかきながら
とても気持ち良さそうに
寝ています

私たちもほっとしています

さっき
ようやく目が覚め

我に返った様子の
おばあちゃんがいました

起きたおばあちゃんの顔は
何の感情もなく
ボケている顔とは少し違う顔をしています
まるで「無表情」という言葉がよく似合う



おばあちゃんは私と旦那の顔を見るなり
旦那のほうに手を差し伸べ

手を強く
握りしめました

旦那もぎゅっと
おばあちゃんの手を握り返しました

安心したのでしょう
おばあちゃんはウルウルしています

すると
旦那はキッチンに行き

肉じゃがを少し温めて
おばあちゃんの部屋に
持ってきてくれました


それをおばあちゃんの口にスプーンで
少しずつ
何度も
運んでくれました


とっても心の優しい人
この人を選んで良かった

今、私たちの家には
「家族愛」
があります



旦那の事を
本当に尊敬しています
感謝しています

いつもありがとう


おばあちゃんは
旦那に肉じゃがを食べさせてもらうと

何度も
「美味しいわぁ」
と言いながら

残さず平らげました

相当
お腹が空いていたに違いない


そして
また旦那の手を握りました

感極まっていました

おばあちゃん
もう少しゆっくり休んでね

早く良くなるといいね




次回へつづく


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